» 詳しい使用方法や、エラーで展開できない際の対応方法などはこちら
[公式ガイドサンプル] ユーザーのGUI操作に対して処理を行う
このプログラムは、 「 VCSSL GUI開発ガイド 」 の 「 イベント処理 」 の回に登場するサンプルコードです。 ここでは、そのサンプルコードを実行環境ごとダウンロードして、実際に実行してみる事ができます。 プログラミングガイド的な詳しい解説については、上記ページをご参照ください。
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使用方法
ダウンロードと展開(解凍)
まず、PC(スマホは未対応)で上の画面の「 ダウンロード 」ボタンを押してください。 するとZIP形式で圧縮されたファイルがダウンロードされます。
その後、ZIPファイルを右クリックして「すべて展開」や「ここに展開」などで展開(解凍)してください。 展開が成功すると、ZIPファイルと同じ名前のフォルダができ、その中にZIPファイルの中身が入っています。
» 展開がエラーで止まってしまう場合や、ファイル名が文字化けしてしまう場合は…
プログラムの起動
Windows をご使用の場合
上記でZIPファイルを展開したフォルダ内にある、以下のバッチファイルをダブルクリック実行してください:
もしプログラムを書き変えながら使いたい場合は、代わりに「 VCSSL_Editor__プログラム編集はこちら.bat 」を実行してください。
正常に起動できると、初回のみ、Java実行環境を入手するか等を尋ねられるので、適時答えて済ませると、プログラムが起動します。 2回目以降はすぐに起動します。
Linux 等をご使用の場合
ZIPファイルを展開したフォルダ内へコマンドライン端末で cd して、以下の通り入力して実行してください:
(プログラムの内容を書き変えながら使いたい場合は、代わりに VCSSL_Editor.jar を実行)
» javaコマンドが使用できない等のエラーが表示される場合は…
起動後
起動すると、以下のような画面が表示されます。
画面上には、上図のように、色々な種類のGUIコンポーネント(画面部品)が配置されています。 この画面自体は、前回のサンプルコード(下記)と全く同じです。
- [前回のサンプルコード] 各種GUIコンポーネントを画面上に配置する
ただ、前回のサンプルコードでは、単純に色々なGUIコンポーネントを生成して配置してみるだけのものでしたので、 配置されているボタンなどを操作しても、何も起こりませんでした。
それに対して今回のサンプルコードでは、ユーザーがGUIを操作した際に、簡単な処理を行うようにしています。 例えばボタンを押すと、「 ボタン PUSH がクリックされました。 」というメッセージが表示されます。 他にも、画面上に配置された色々なGUIコンポーネントを操作すると、それぞれ色々な反応が返ってきます。
このようにユーザーがGUIコンポーネントを操作した際に行う処理(イベント処理)は、 標準で用意されているのではなく、コード内に自由に記述できます。
具体的には、GUIコンポーネントの種類に応じて、それぞれ決まった名前の関数を定義しておくと、 その関数が、コンポーネントが操作された際に実行されます。 このような関数をVCSSLではイベントハンドラ関数と呼びます。 このあたりの詳しい解説は、このサンプルコードの掲載元である 「 VCSSL GUI開発ガイド 」 の 「 イベント処理 」 の回をご参照ください。
今回のサンプルコードでは、前回のサンプルコードで構築した画面上のGUIコンポーネントに対して、 イベントハンドラ関数を追記したものになっています。
コード解説
それでは、実際にコード内容を見てみましょう。 このプログラムのコードはVCSSLで記述されています。
内容を書き変えて改造したい場合には、 プログラムのコード「 GUIEvent.vcssl 」をテキストエディタで開いて改造してください。 スクリプト言語なので、コンパイラなどの別ソフトは不要で、コードを書き換えるだけでOKです。 VCSSLはC系の単純な文法の言語なので、C言語などに触れた事のある方なら簡単に読めると思います。
コード全体は以下の通りです。
以上です。100行ちょっとのコードですね。 先にも触れましたが、詳しい解説はこのサンプルコードの掲載元である 「 VCSSL GUI開発ガイド 」 の 「 イベント処理 」 の回をご参照ください。 以下では、簡単に何をやっているかだけをまとめて見ていきます。
まずは先頭行付近です:
最初の行「 coding 〜 」は文字化け対策で、コードを書いてあるファイルの文字コードが「Shift_JIS」である事を明示しています。文字コードは他にも「UTF-8」などを使用できます。
続く「 import 〜 」の行では、VCSSLでGUIを扱う機能を提供する「 GUI 」ライブラリを読み込んでいます。 このリンク先のページで、ライブラリの仕様書(関数の一覧やそれぞれの機能説明など)を見る事ができます。
その次の行ではさらに、VCSSLで画像や描画領域などのグラフィックス関連データを扱うための「 Graphics 」ライブラリを読み込んでいます。 これは、GUI画面上に画像ファイルの内容などを表示する際に必要になります。 実際に今回のサンプルでは、画像ファイル「 Test.png 」を読み込んで、その内容を画面上に、画像ラベルというGUIコンポーネント(後述)を用いて表示しています。
ここまでがいわば下準備です。その後には、GUIコンポーネントを生成・配置して、 画面を構築する処理が記述されています:
この部分は、前回のサンプルコードほぼそのままです。従って詳しい説明は前回の記事をご参照ください:
さて、その後が今回の本題です。 各GUIコンポーネントの種類に応じて、それぞれイベントハンドラの関数を定義しています:
それぞれの関数が、何の操作に対するイベントハンドラなのかは、コード内のコメントの通りです。
上記のコードのように、VCSSLにおけるイベントハンドラは、記述的にはごく普通の関数です。 ただ、「 ボタンが押された際に呼ばれるイベントハンドラの関数名は onButtonClick 」といった具合で、 あらかじめ名前が決まっています。 逆に、そのような名前の関数を定義しておけば、それだけでイベントハンドラ関数として認識され、 GUI操作時に実行されます。登録などを行う必要は特にありません。
引数の仕様は決まっていて、最初の引数には、操作されたGUIコンポーネントのIDが渡されます。 それ以降の引数には、操作内容に関するその他の情報などが渡されますが、イベントハンドラの種類によって異なります。 詳細は、GUIライブラリの仕様書内の「 イベントハンドラ 」の項目に記載されていますので、そちらをご参照ください:
コード内容は以上です。
ライセンス
このVCSSL/Vnanoコード( 拡張子が「.vcssl」や「.vnano」のファイル )は実質的な著作権フリー(パブリックドメイン) である CC0 の状態で公開しています※。 記事中にC言語/C++/Java言語などでのサンプルコードが掲載されいてる場合は、それらについても同様です。 そのままでのご利用はもちろん、改造や流用などもご自由に行ってください。
※ ただし、このコードの配布フォルダ内には、ダウンロード後すぐに実行できるように、 VCSSLの実行環境も同梱されており、そのライセンス文書は「 License 」フォルダ内に同梱されています (要約すると、商用・非商用問わず自由に使用できますが、使用の結果に対して開発元は一切の責任を負いません、といった具合の内容です)。 配布フォルダ内の各構成物の一覧やライセンスについては「 ReadMe_使用方法_必ずお読みください.txt 」をご参照ください。
※ Vnano の実行環境については、別途スクリプトエンジンのソースコードも一般公開しており、 何らかのソフトウェア内に組み込んでご利用いただく事も可能です。詳細はこちらをご参照ください。
この記事中の商標などについて
- OracleとJavaは、Oracle Corporation 及びその子会社、関連会社の米国及びその他の国における登録商標です。文中の社名、商品名等は各社の商標または登録商標である場合があります。
- Windows は、米国 Microsoft Corporation の米国およびその他の国における登録商標です。この記事は独立著作物であり、Microsoft Corporation と関連のある、もしくはスポンサーを受けるものではありません。
- Linux は、Linus Torvalds 氏の米国およびその他の国における商標または登録商標です。
- その他、文中に使用されている商標は、その商標を保持する各社の各国における商標または登録商標です。
[公式ガイドサンプル] 各種GUIコンポーネントを画面上に配置する |
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「VCSSL GUI開発ガイド」内のサンプルコードです。色々な種類のGUI部品を画面上に配置します。 |
[公式ガイドサンプル] ユーザーのGUI操作に対して処理を行う |
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「VCSSL GUI開発ガイド」内のサンプルコードです。ユーザーがGUIを操作した際に行う処理を実装します。 |