Vnano System プラグイン群
(org.vcssl.nano.plugin.system パッケージ)
概要
このパッケージ/サブパッケージ内のプラグイン群は、Vnano (VCSSL nano) のスクリプトから利用できる、基本的な入出力機能やユーティリティ機能などを提供します。
なお、このプラグイン群の提供機能は、VCSSL の標準ライブラリの一つである VCSSL System ライブラリ の機能のサブセットになっています。
そのため、VCSSL のスクリプトにおいても同様の機能が標準で利用可能です。
提供プラグインおよび機能一覧
- SystemEnvironmentXnci1Plugin
 - 
			環境に関する情報などを提供するプラグインです。
			
変数: EOL / LF / CR - SystemDataTypeXnci1Plugin
 - 
			データ型関連のユーティリティ機能を提供するプラグインです。
			
変数: INT_MAX / INT_MIN / FLOAT_MAX / FLOAT_MIN_ABS_NORMAL / FLOAT_MIN_ABS_DENORMAL / NAN / INF
関数: nan(value) / inf(value) / length(array, dimIndex) / rank(array) - SystemTerminalIOXnci1Plugin
 - 
			端末との入出力機能を提供するプラグインです。
			
関数: print(...) / println(...) - SystemUserIOXnci1Plugin
 - 
			ユーザーとの間の対話的な入出力機能を提供するプラグインです。
			
関数: popup(message) / alert(message) / confirm(message) / input(message) / input(message, defaultValue) - SystemFileIOXnci1Plugin
 - 
			ファイル入出力機能を提供するプラグインです。
			
変数: READ / WRITE / APPEND / READ_CSV / WRITE_CSV / APPEND_CSV / READ_TSV / WRITE_TSV / APPEND_TSV / READ_STSV
関数: open(fileName, mode) / open(fileName, mode, encoding) / close(fileId) / flush(fileId) / write(fileId, ...) / writeln(fileId, ...) / read(fileId) / readln(fileId) / countln(fileId) / save(filePath, value) / load(filePath) / exists(filePath) / isdir(directoryPath) / listdir(directoryPath) / mkdir(directoryPath) / - SystemTimeXnci1Plugin
 - 
			時間制御に関するユーティリティ機能を提供するプラグインです。
			
関数: time() / sleep(sleepTime) - SystemTerminationXnci1Plugin
 - 
			スクリプトを終了させる機能を提供するプラグインです。
			
関数: exit() / exit(exitStatusCode) / error(errorMessage) - SystemTestXnci1Plugin
 - 
			テストのためのユーティリティ機能を提供するプラグインです。
			
関数: assert(expectedCondition) 
ライセンス
上記のプラグインは全て CC0 で公開されています。
SystemEnvironmentXnci1Plugin
(org.vcssl.nano.plugin.system.xnci1.SystemEnvironmentXnci1Plugin)
環境に関する情報などを提供するプラグインです。
変数
| 変数 | EOL | 
|---|---|
| 値 | 環境におけるデフォルトの改行コードを格納しています。 | 
| データ型 | string (定数) | 
| 変数 | LF | 
|---|---|
| 値 | 改行コードの一種である LF の値を格納しています。 | 
| データ型 | string (定数) | 
| 変数 | CR | 
|---|---|
| 値 | 改行コードの一種である CR の値を格納しています。 | 
| データ型 | string (定数) | 
SystemDataTypeXnci1Plugin
(org.vcssl.nano.plugin.system.xnci1.SystemDataTypeXnci1Plugin)
データ型関連のユーティリティ機能を提供するプラグインです。
変数
| 変数 | INT_MAX | 
|---|---|
| 値 | int 型の最大値(正の値)を格納しています。 | 
| データ型 | int (定数) | 
| 変数 | INT_MIN | 
|---|---|
| 値 | int 型の最小値(負の値)を格納しています。 | 
| データ型 | int (定数) | 
| 変数 | FLOAT_MAX | 
|---|---|
| 値 | float 型の最大値(正の値)を格納しています。 | 
| データ型 | float (定数) | 
| 変数 | FLOAT_MIN_ABS_NORMAL | 
|---|---|
| 値 | 正規化数の範囲内において、float 型で表現可能な、最も絶対値が小さい値(正の値、0 以外)を格納しています。 | 
| データ型 | float (定数) | 
| 変数 | FLOAT_MIN_ABS_DENORMAL | 
|---|---|
| 値 | 非正規化数の範囲を含めて、float 型で表現可能な、最も絶対値が小さい値(正の値、0 以外)を格納しています。 | 
| データ型 | float (定数) | 
| 変数 | NAN | 
|---|---|
| 値 | NaN の値を格納しています。NaN は、異常な浮動小数点演算を行った結果として生じる、特殊な値です。なお、NaN は NaN を含む全ての値と等しくないため、NaN かどうかを「 == 」演算子によって検査する事はできません。検査には「 nan(value) 」関数を使用してください。 | 
| データ型 | float (定数) | 
| 変数 | INF | 
|---|---|
| 値 | 無限大の値(正の値)を格納しています。 | 
| データ型 | float (定数) | 
関数
| 関数 | nan(value) | 
|---|---|
| 機能 | 値が NaN かどうかを検査します。NaN は、異常な浮動小数点演算を行った結果として生じる、特殊な値です。なお、NaN は NaN を含む全ての値と等しくないため、NaN かどうかを「 == 」演算子によって検査する事はできません。検査にはこの関数を使用してください。 | 
| 宣言形式 | bool nan(float value) | 
| 引数 | (float型) value: 検査対象の値。 | 
| 戻り値 | (bool型) 引数 value が NaN の場合は true, NaN でなければ false。 | 
| 使用例 | print( nan(0.0/0.0) ); // true | 
| 関数 | inf(value) | 
|---|---|
| 機能 | 値が正または負の無限大かどうかを検査します。 | 
| 宣言形式 | bool inf(float value) | 
| 引数 | (float型) value: 検査対象の値。 | 
| 戻り値 | (bool型) 引数 value が正または負の無限大の場合は true, そうでなければ false。 | 
| 使用例 | print( inf(1.0/0.0) ); // true | 
| 関数 | length(array, dimIndex) | 
|---|---|
| 機能 | 配列 array の、dimIndex に指定された次元における要素数を返します。 | 
| 宣言形式 | int length(any array[...], int dimIndex) | 
| 引数 | 
			(任意型、任意次元の配列) array: 要素数を調べたい配列。
			 (int型) dimIndex: 要素数を調べたい次元のインデックス(左端の次元が 0 番目)。  | 
	
| 戻り値 | (int型) 指定された配列の、指定された次元における要素数。 | 
| 使用例 | int a[10][11][12]; println( length(a,0) ); // 10 println( length(a,1) ); // 11 println( length(a,2) ); // 12  | 
	
| 関数 | arrayrank(array) | 
|---|---|
| 機能 | 配列 array の次元数を返します。 | 
| 宣言形式 | int arrayrank(any array[...]) | 
| 引数 | (任意型、任意次元の配列) array: 次元数を調べたい配列。 | 
| 戻り値 | (int型) 指定された配列の次元数。 | 
| 使用例 | int a[10][11][12]; print( arrayrank(a) ); // 3  | 
	
SystemTerminalIOXnci1Plugin
(org.vcssl.nano.plugin.system.xnci1.SystemTerminalIOXnci1Plugin)
端末との入出力機能を提供するプラグインです。
スクリプトエンジンの「 UI_MODE 」オプションが「 CUI 」に設定されている場合は、
入出力処理は標準入出力に対して行われます。
スクリプトエンジンの「 UI_MODE 」オプションが「 GUI 」に設定されている場合は、
端末に似たウィンドウが起動し、それに対して入出力処理が行われます。
関数
| 関数 | print(...) | 
|---|---|
| 機能 | 値を空白(タブ)区切りで端末に出力します。 | 
| 宣言形式 | void print(...) | 
| 引数 | (任意型、任意次元、任意個数) 端末に出力したい値。 | 
| 戻り値 | なし | 
| 使用例 | print( "Hello", 123, 4.56, true ); // Hello 123 4.56 true | 
| 関数 | println(...) | 
|---|---|
| 機能 | 値を空白(タブ)区切りで端末に出力し、改行します。 | 
| 宣言形式 | void println(...) | 
| 引数 | (任意型、任意次元、任意個数) 端末に出力したい値。 | 
| 戻り値 | なし | 
| 使用例 | println( "Hello", 123, 4.56, true ); // Hello 123 4.56 true (改行) | 
SystemUserIOXnci1Plugin
(org.vcssl.nano.plugin.system.xnci1.SystemUserIOXnci1Plugin)
ユーザーとの間の対話的な入出力機能を提供するプラグインです。
スクリプトエンジンの「 UI_MODE 」オプションが「 CUI 」に設定されている場合は、
入出力処理は標準入出力に対して行われます。
スクリプトエンジンの「 UI_MODE 」オプションが「 GUI 」に設定されている場合は、
呼び出しごとにポップアップウィンドウなどが表示され、
その上でユーザーによる操作が行われます。
関数
| 関数 | popup(message) | 
|---|---|
| 機能 | メッセージや値などを表示します。 | 
| 宣言形式 | void popup(any message) | 
| 引数 | (任意型) message: 表示したいメッセージや値。 | 
| 戻り値 | なし | 
| 使用例 | popup( "Hello" ); | 
| 関数 | alert(message) | 
|---|---|
| 機能 | メッセージを表示します。popup 関数と比べて、ウィンドウタイトルや表示のされ方などが、警告や注意を促す用途に適したものになっています。 | 
| 宣言形式 | void alert(string message) | 
| 引数 | (string型) message: 表示したいメッセージ。 | 
| 戻り値 | なし | 
| 使用例 | alert( "Oops" ); | 
| 関数 | confirm(message) | 
|---|---|
| 機能 | メッセージを表示し、承認するか却下するかの選択をユーザーに求めます。 | 
| 宣言形式 | bool confirm(string message) | 
| 引数 | (string型) message: 表示したいメッセージ。 | 
| 戻り値 | (bool型) 承認された場合に true | 
| 使用例 | bool isYes = confirm( "OK?" ); | 
| 関数 | input(message) | 
|---|---|
| 機能 | メッセージを表示し、値の入力をユーザーに求めます。 | 
| 宣言形式 | string[] input(string message) | 
| 引数 | (string型) message: 表示したいメッセージ。 | 
| 戻り値 | (string[]型) 入力された値(要素数は通常 1 であり、スカラ変数でも受け取れます) | 
| 使用例 | string inputtedValue[] = input( "Please input" ); | 
| 関数 | input(message, defaultValue) | 
|---|---|
| 機能 | メッセージを表示し、値の入力をユーザーに求めます。デフォルト値を指定可能です。 | 
| 宣言形式 | string[] input(string message, any defaultValue) | 
| 引数 | 
			(string型) message: 表示したいメッセージ。
			 (任意型) defaultValue: デフォルト値。  | 
	
| 戻り値 | (string[]型) 入力された値(要素数は通常 1 であり、スカラ変数でも受け取れます) | 
| 使用例 | string inputtedValue[] = input( "Please input", "Default value" ); | 
SystemFileIOXnci1Plugin
(org.vcssl.nano.plugin.system.xnci1.SystemFileIOXnci1Plugin)
ファイル入出力機能を提供するプラグインです。
変数
| 変数 | READ | 
|---|---|
| 値 | ファイルを「読み込み」モードで開く場合に、open 関数の引数 mode に指定する値です。 | 
| データ型 | string (定数) | 
| 変数 | WRITE | 
|---|---|
| 値 | ファイルを「書き込み」モードで開く場合に、open 関数の引数 mode に指定する値です。 | 
| データ型 | string (定数) | 
| 変数 | APPEND | 
|---|---|
| 値 | ファイルを「追記」モードで開く場合に、open 関数の引数 mode に指定する値です。 | 
| データ型 | string (定数) | 
| 変数 | READ_CSV | 
|---|---|
| 値 | 
			 ファイルを「数値CSV読み込み」モードで開く場合に、open 関数の引数 mode に指定する値です。 ここでの「数値CSV」とは、各行に複数の数値がカンマ「,」区切りで記載された形式を指すものです。 複雑なテキストの値は想定していないため、値がカンマ記号を含む際のエスケープ処理や、値をダブルクォーテーションで囲ったり/外したりなどの対処は行われません。 単純に、行内容を「,」記号で区切って読み込みます。  | 
	
| データ型 | string (定数) | 
| 変数 | WRITE_CSV | 
|---|---|
| 値 | 
			 ファイルを「数値CSV書き込み」モードで開く場合に、open 関数の引数 mode に指定する値です。 ここでの「数値CSV」とは、各行に複数の数値がカンマ「,」区切りで記載された形式を指すものです。 複雑なテキストの値は想定していないため、値がカンマ記号を含む際のエスケープ処理や、値をダブルクォーテーションで囲ったり/外したりなどの対処は行われません。 単純に、複数の値を「,」記号で区切って書き込みます。  | 
	
| データ型 | string (定数) | 
| 変数 | APPEND_CSV | 
|---|---|
| 値 | 
			 ファイルを「数値CSV追記」モードで開く場合に、open 関数の引数 mode に指定する値です。 ここでの「数値CSV」とは、各行に複数の数値がカンマ「,」区切りで記載された形式を指すものです。 複雑なテキストの値は想定していないため、値がカンマ記号を含む際のエスケープ処理や、値をダブルクォーテーションで囲ったり/外したりなどの対処は行われません。 単純に、複数の値を「,」記号で区切って書き込みます。  | 
	
| データ型 | string (定数) | 
| 変数 | READ_TSV | 
|---|---|
| 値 | 
			 ファイルを「数値TSV読み込み」モードで開く場合に、open 関数の引数 mode に指定する値です。 ここでの「数値TSV」とは、各行に複数の数値がタブ文字(横に広い空白)区切りで記載された形式を指すものです。 複雑なテキストの値は想定していないため、値がタブ文字を含む際のエスケープ処理や、値をダブルクォーテーションで囲ったり/外したりなどの対処は行われません。 単純に、行内容をタブ文字で区切って読み込みます。  | 
	
| データ型 | string (定数) | 
| 変数 | WRITE_TSV | 
|---|---|
| 値 | 
			 ファイルを「数値TSV書き込み」モードで開く場合に、open 関数の引数 mode に指定する値です。 ここでの「数値TSV」とは、各行に複数の数値がタブ文字(横に広い空白)区切りで記載された形式を指すものです。 複雑なテキストの値は想定していないため、値がタブ文字を含む際のエスケープ処理や、値をダブルクォーテーションで囲ったり/外したりなどの対処は行われません。 単純に、複数の値をタブ文字で区切って書き込みます。  | 
	
| データ型 | string (定数) | 
| 変数 | APPEND_TSV | 
|---|---|
| 値 | 
			 ファイルを「数値TSV追記」モードで開く場合に、open 関数の引数 mode に指定する値です。 ここでの「数値TSV」とは、各行に複数の数値がタブ文字(横に広い空白)区切りで記載された形式を指すものです。 複雑なテキストの値は想定していないため、値がタブ文字を含む際のエスケープ処理や、値をダブルクォーテーションで囲ったり/外したりなどの対処は行われません。 単純に、複数の値をタブ文字で区切って書き込みます。  | 
	
| データ型 | string (定数) | 
| 変数 | READ_STSV | 
|---|---|
| 値 | 
			 ファイルを「スペース&タブ区切り読み込み」モードで開く場合に、open 関数の引数 mode に指定する値です。 ここでの「スペース&タブ区切り」とは、各行に複数の数値が、空白領域で区切られて並ぶ形式を指すものです。 特に、1つの空白領域に、複数のスペースやタブ文字が連続する場合があるのが特徴です。 これは、恐らくテキストエディターで中身を読む際の見やすさ(列を縦に揃えたい等)が意識された形式で、数値計算/データ解析関連分野などでしばしば存在します。  | 
	
| データ型 | string (定数) | 
関数
| 関数 | open(fileName, mode) | 
|---|---|
| 機能 | ファイルを、指定されたモードで開き、ファイルIDを割り振って返します。 読み書きの際の文字コードは、デフォルトでは UTF-8 が用いられます。ただし「 FILE_IO_ENCODING 」オプションが設定されている場合には、設定値の文字コードが用いられます。 | 
| 宣言形式 | int open(string fileName, string mode) | 
| 引数 | 
			(string型) fileName: 開くファイルの名前またはパス。
			 (string型) mode: どういった処理のために開くかを表すモードで、READ や WRITE などから選んで指定します。  | 
	
| 戻り値 | 
			(int型) 開いたファイルに割り振られたID番号で、読み書きなどの処理を行う際に使用します。
			 ※ OS側で割り当てられているファイルIDとは無関係で、単純にスクリプト内で開いた順番で「1、2、3、...」と割り振られる番号です(ただし close 済みのIDは再利用されます)。  | 
	
| 使用例 | int fileId = open("example.txt", READ); | 
| 関数 | open(fileName, mode, encoding) | 
|---|---|
| 機能 | ファイルを、指定されたモードと文字コードで開き、ファイルIDを割り振って返します。 | 
| 宣言形式 | int open(string fileName, string mode, string encoding) | 
| 引数 | 
			(string型) fileName: 開くファイルの名前またはパス。
			 (string型) mode: どういった処理のために開くかを表すモードで、READ や WRITE などから選んで指定します。 (string型) encoding: ファイルの読み書きに使用する文字コード名( "UTF-8" や "Shift_JIS" など )。  | 
	
| 戻り値 | 
			(int型) 開いたファイルに割り振られたID番号で、読み書きなどの処理を行う際に使用します。
			 ※ OS側で割り当てられているファイルIDとは無関係で、単純にスクリプト内で開いた順番で「1、2、3、...」と割り振られる番号です(ただし close 済みのIDは再利用されます)。  | 
	
| 使用例 | int fileId = open("example.txt", READ, "Shift_JIS"); | 
| 関数 | close(fileId) | 
|---|---|
| 機能 | 指定されたファイルを閉じます。 | 
| 宣言形式 | void close(int fileId) | 
| 引数 | (int型) fileId: 対象ファイルのID( open関数でファイルを開いた際の戻り値 )。 | 
| 戻り値 | なし | 
| 使用例 | 
			int fileId = open("example.txt", READ);
			 ... close(fileId);  | 
	
| 関数 | flush(fileId) | 
|---|---|
| 機能 | 指定されたファイルへの書き込み処理において、一時的にバッファに控えられている内容を、全て書き込みます(フラッシュ)。 なお、ファイルを close で閉じる際には、自動でフラッシュされるため、毎回この関数で明示的に行う必要はありません。 この関数は、ファイルを開いたまま長時間保持しつつ、特定のタイミングでフラッシュしたい場面などで使用します。 | 
| 宣言形式 | void flush(int fileId) | 
| 引数 | (int型) fileId: 対象ファイルのID( open関数でファイルを開いた際の戻り値 )。 | 
| 戻り値 | なし | 
| 使用例 | 
			int fileId = open("example.txt", WRITE);
			 ... flush(fileId);  | 
	
| 関数 | write(fileId, ...) | 
|---|---|
| 機能 | 指定されたファイルに、指定された値を書き込みます。 | 
| 宣言形式 | void write(int fileId, ...) | 
| 引数 | 
			(int型) fileId: 対象ファイルのID( open関数でファイルを開いた際の戻り値 )。
			 (その後に任意型、任意個数で) 書き込む値。  | 
	
| 戻り値 | なし | 
| 使用例 | 
			int fileId = open("example.txt", WRITE);
			 ... write(fileId, "abc", 123, 4.56, true);  | 
	
| 関数 | writeln(fileId, ...) | 
|---|---|
| 機能 | 指定されたファイルに、指定された値を書き込み、最後に改行します。 | 
| 宣言形式 | void write(int fileId, ...) | 
| 引数 | 
			(int型) fileId: 対象ファイルのID( open関数でファイルを開いた際の戻り値 )。
			 (その後に任意型、任意個数で) 書き込む値。  | 
	
| 戻り値 | なし | 
| 使用例 | 
			int fileId = open("example.txt", WRITE);
			 ... writeln(fileId, "abc", 123, 4.56, true);  | 
	
| 関数 | read(fileId) | 
|---|---|
| 機能 | 指定されたファイルから、内容を全て読み込んで返します。 | 
| 宣言形式 | string[] read(int fileId) | 
| 引数 | (int型) fileId: 対象ファイルのID( open関数でファイルを開いた際の戻り値 )。 | 
| 戻り値 | (string型配列) READモードでは、全内容が要素数 1 の配列として返されます(この場合はスカラ変数にもそのまま代入できます)。 READ_CSV / READ_TSV / READ_STSV モードでは、各モードに応じた区切り文字や改行の位置によって、区切られた値が配列として返されます。 | 
| 使用例 | 
			int fileId = open("example.txt", READ);
			 ... string contentInFile = read(fileId);  | 
	
| 関数 | readln(fileId) | 
|---|---|
| 機能 | 指定されたファイルから、1 行分の内容を読み込んで返します。 | 
| 宣言形式 | string[] readln(int fileId) | 
| 引数 | (int型) fileId: 対象ファイルのID( open関数でファイルを開いた際の戻り値 )。 | 
| 戻り値 | (string型配列) READモードでは、行の内容が要素数 1 の配列として返されます(この場合はスカラ変数にもそのまま代入できます)。 READ_CSV / READ_TSV / READ_STSV モードでは、各モードに応じた区切り文字によって、区切られた値が配列として返されます。 | 
| 使用例 | 
			int fileId = open("example.txt", READ);
			 ... string contentInLine = readln(fileId); (または) int fileId = open("example.txt", READ_CSV); ... string valuesInLine[] = readln(fileId);  | 
	
| 関数 | countln(fileId) | 
|---|---|
| 機能 | 指定されたファイルの行数をカウントします。 なお、この関数は内部で、ファイルの全行を一旦全て読み込んだ後に、同じモードで再び開きます。 そのため、この関数の使用は、ファイルを開いた直後に行ってください。 中途半端に数行だけ読んだ状態で使用すると、その状態が初期化されてしまう上に、正しい行数もカウントされません。 | 
| 宣言形式 | int countln(int fileId) | 
| 引数 | (int型) fileId: 対象ファイルのID( open関数でファイルを開いた際の戻り値 )。 | 
| 戻り値 | (int型) ファイル内の行数。 | 
| 使用例 | 
			int fileId = open("example.txt", READ);
			 int lineN = countln(fileId);  | 
	
| 関数 | save(filePath, value) | 
|---|---|
| 機能 | 指定されたファイルを開いて、指定された値を書き込み、ファイルを閉じます。 書き込みの際の文字コードは、デフォルトでは UTF-8 が用いられます。ただし「 FILE_IO_ENCODING 」オプションが設定されている場合には、設定値の文字コードが用いられます。 | 
| 宣言形式 | void save(string filePath, any value) | 
| 引数 | 
			(string型) filePath: 書き込み対象ファイルの名前またはパス。
			 (任意型) value: 書き込む値。  | 
	
| 戻り値 | なし | 
| 使用例 | save("example.txt", 123); | 
| 関数 | load(filePath) | 
|---|---|
| 機能 | 指定されたファイルを開いて、内容を全て読み込み、ファイルを閉じます。 読み込みの際の文字コードは、デフォルトでは UTF-8 が用いられます。ただし「 FILE_IO_ENCODING 」オプションが設定されている場合には、設定値の文字コードが用いられます。 | 
| 宣言形式 | string load(string filePath) | 
| 引数 | (string型) filePath: 読み込み対象ファイルの名前またはパス。 | 
| 戻り値 | (string型) 読み込まれた内容。 | 
| 使用例 | string content = read("example.txt"); | 
| 関数 | exists(filePath) | 
|---|---|
| 機能 | 指定されたファイルパスの位置に、実際にファイルやフォルダが存在するかどうかを判定します。 | 
| 宣言形式 | bool exists(string filePath) | 
| 引数 | (string型) filePath: 存在を判定したいファイルやフォルダのパス。 | 
| 戻り値 | (bool型) ファイルが存在する場合に true。 | 
| 使用例 | bool result = exists("./temp/example.txt"); | 
| 関数 | isdir(directoryPath) | 
|---|---|
| 機能 | 指定されたファイルパスの位置にあるものが、フォルダかどうかを判定します。 | 
| 宣言形式 | bool isdir(string directoryPath) | 
| 引数 | (string型) directoryPath: フォルダかどうかを判定したいファイルパス。 | 
| 戻り値 | (bool型) フォルダである場合に true。 | 
| 使用例 | bool result = isdir("./temp/example_folder"); | 
| 関数 | listdir(directoryPath) | 
|---|---|
| 機能 | 指定されたフォルダ内にある、全てのファイルやサブフォルダの名前を、リストアップして返します。 | 
| 宣言形式 | string[] listdir(string directoryPath) | 
| 引数 | (string型) directoryPath: フォルダのパス。 | 
| 戻り値 | (string型配列) 指定されたフォルダ内の、全てのファイルやサブフォルダの名前を格納する配列。 | 
| 使用例 | string elementNames[] = listdir("./temp/example_folder"); | 
| 関数 | mkdir(directoryPath) | 
|---|---|
| 機能 | 指定されたパスの位置に、フォルダを作成します。ただし、あらかじめ親階層のフォルダが存在している必要があります。 そのため、深い階層のフォルダを作成する場合には、親階層から子孫階層へと、順に作成していく必要があります。 なお、作成対象のフォルダが既に存在している場合には、何も起こりません(エラーも発生しません)。 | 
| 宣言形式 | void mkdir(string directoryPath) | 
| 引数 | (string型) directoryPath: 作成対象のフォルダのパス。 | 
| 戻り値 | なし | 
| 使用例 | 
			mkdir("./temp");
			 mkdir("./temp/example_folder"); mkdir("./temp/example_folder/example_folder2");  | 
	
SystemTimeXnci1Plugin
(org.vcssl.nano.plugin.system.xnci1.SystemTimeXnci1Plugin)
時間制御に関するユーティリティ機能を提供するプラグインです。
関数
| 関数 | time() | 
|---|---|
| 機能 | 現在のスクリプトの実行開始時点からの経過時間を、ミリ秒単位で取得して返します。 | 
| 宣言形式 | int time() | 
| 引数 | なし | 
| 戻り値 | (int型) 現在のスクリプト実行開始時点からの、ミリ秒単位での経過時間。 | 
| 使用例 | int t = time(); print( t );  | 
	
| 関数 | sleep(sleepTime) | 
|---|---|
| 機能 | スクリプトの実行を、ミリ秒単位で指定された時間だけ停止します。 | 
| 宣言形式 | void sleep( int sleepTime ) | 
| 引数 | (int型) sleepTime: ミリ秒単位での停止時間。 | 
| 戻り値 | なし | 
| 使用例 | sleep(1000); // 1秒停止 | 
SystemTerminationXnci1Plugin
(org.vcssl.nano.plugin.system.xnci1.SystemTerminationXnci1Plugin)
スクリプトを終了させる機能を提供するプラグインです。
関数
| 関数 | exit() | 
|---|---|
| 機能 | エラーを発生させずにスクリプトの実行を終了します。 | 
| 宣言形式 | void exit() | 
| 引数 | なし | 
| 戻り値 | なし | 
| 使用例 | exit(); | 
| 関数 | exit(exitStatusCode) | 
|---|---|
| 機能 | 終了ステータスコードを指定して、エラーを発生させずにスクリプトの実行を終了します。 | 
| 宣言形式 | void exit(int exitStatusCode) | 
| 引数 | (int型) exitStatusCode: 終了ステータスコード(扱いは処理系依存) | 
| 戻り値 | なし | 
| 使用例 | exit(1); | 
| 関数 | error(errorMessage) | 
|---|---|
| 機能 | 指定されたメッセージのエラーを発生させ、スクリプトの実行を終了します。 | 
| 宣言形式 | void error(string errorMessage) | 
| 引数 | (string型) errorMessage: ユーザーに通知したいエラーメッセージ。 | 
| 戻り値 | なし | 
| 使用例 | error( "something is wrong !" ); | 
SystemTestXnci1Plugin
(org.vcssl.nano.plugin.system.xnci1.SystemTestXnci1Plugin)
テストのためのユーティリティ機能を提供するプラグインです。
関数
| 関数 | assert(expectedCondition) | 
|---|---|
| 機能 | 引数に指定した条件式の値が true であれば何もせず、false であればエラーを発生させます。 | 
| 宣言形式 | void assert( bool expectedCondition ) | 
| 引数 | (bool型) expectedCondition: 期待される条件式の値。 | 
| 戻り値 | なし | 
| 使用例 | int x; x = 1; assert( 0 < x ); // OK x = -1; assert( 0 < x ) ; // Error  | 
	



					
				
			
				
	
