ElementaryFunction ライブラリ
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概要 - Abstract
このライブラリ math.ElementaryFunction は、初頭数学関数を提供します。
VCSSL標準ライブラリ「 Math 」と同様の位置づけで、Math で提供されていない機能を補う事を目的としています。
なお、このモジュールでは varfloat 型や varcomplex 型など、多倍長精度のものも提供されますが、
ただアルゴリズムが実装されているだけであり、演算誤差の蓄積や、桁落ち等に対する特別な措置は行われません。
つまり、最終桁まで正しい値が得られる訳ではなく、演算結果の末尾に、常に誤差蓄積による正しくない部分が含まれます。
この誤差部分の長さは、実装のアルゴリズムの違いや、引数による収束速度の違い、桁落ちの度合いなど、場合によって異なります。
例えば、一般に特異点の近傍では収束が著しく遅くなり、それに伴って誤差蓄積も増大します。
従って、 varfloat 型や varcomplex 型などの多倍長精度の関数を使用する場合は、
必要な桁数よりも、十分に大きな桁数で関数を呼び出し、得られた結果から不要な(誤差を含む)部分を切り捨てて下さい。
目次 - Index
- complex exp(complex arg)
- 複素数の指数関数です。
- varcomplex exp(varcomplex arg)
- 複素数の指数関数です。
- float abs(complex arg)
- 複素数の絶対値を返す関数です。
- varfloat abs(varcomplex arg)
- 複素数の絶対値を返す関数です。
構造体 - Structs
- なし - None -
変数 - Variables
- なし - None -
関数 - Functions
文法的定義 - Signature |
complex exp(complex arg) |
関数名 - Name |
exp |
役割 - Role |
複素数の指数関数です。 |
引数 - Arguments |
(complex型) arg : 指数関数の引数です。 |
戻り値 - Return |
(complex型) 指数関数の値です。 |
文法的定義 - Signature |
varcomplex exp(varcomplex arg) |
関数名 - Name |
exp |
役割 - Role |
複素数の指数関数です。 |
引数 - Arguments |
(varcomplex型) arg : 指数関数の引数です。 |
戻り値 - Return |
(varcomplex型) 指数関数の値です。 |
文法的定義 - Signature |
float abs(complex arg) |
関数名 - Name |
abs |
役割 - Role |
複素数の絶対値を返す関数です。 |
引数 - Arguments |
(complex型) arg : 絶対値を求める対象の複素数です。 |
戻り値 - Return |
(float型) 絶対値の値です。 |
文法的定義 - Signature |
varfloat abs(varcomplex arg) |
関数名 - Name |
abs |
役割 - Role |
複素数の絶対値を返す関数です。 |
引数 - Arguments |
(varcomplex型) arg : 絶対値を求める対象の複素数です。 |
戻り値 - Return |
(varfloat型) 絶対値の値です。 |