変数
ここでは、プログラミングの基本である、変数の概念と使い方を解説します。
変数とは
プログラミングの世界では、基本的に、計算に用いる値は「変数」に入れて使用します。
変数は、値を格納しておく器のようなものです。 つまり変数という器の中に値を入れておき、必要に応じて中身を読み取ったり、書き込んだりするわけです。
変数の宣言
変数を使うには、まず宣言を行います。宣言は以下のような記述で行います。
データ型についてはすぐ後で解説しますが、とりあえず器の種類のようなものだと思ってください。 変数名は変数に割り振る名前で、自由に付ける事ができます。例えば:
これでstring型(文字列を扱う型)の「s」という名前の変数が用意されます。 このプログラムを実行しても、何も起こりません。ただ変数を用意しただけで、処理を行っていないからです。
それでは、変数sに値を代入してみましょう。以下のようなプログラムを実行してみてください:
- 実行結果 -
上のプログラムを実行すると、VCSSLコンソールに「 Good Morning ! 」と表示されます。
つまりprint関数で表示する内容を、変数「s」で渡したわけです。 そして変数「s」を受け取ったprint関数は、 その中に入っている値を読み込んで、VCSSLコンソールに表示したのです。
変数の代入
さて、上の流れにおいて「 = (イコール) 」記号が登場しました。 この記号は、算数的な意味でのイコールでは無く、 「変数の中に値を入れる」という意味を持つ記号です。
もう少し詳しく述べると、「イコールの右側にある値を、イコールの左側の変数に代入する」 という処理を行います。どんな時でも必ず右から左へ代入されます。
変数の初期化
宣言した変数に、初めて数値を代入する事を、一般に「 変数を初期化する 」と言います。
初期化されていない変数は、正常に使用できない場合があります。 変数を宣言した場合には、その変数を使用する前に必ず初期化するのを忘れないようにご注意ください。
宣言と初期化を同時に行う
以下のように、変数の宣言と初期化を同時に行う事もできます。
- 実行結果 -
この記述方法には、行数を節約できるだけでなく、変数の初期化忘れを防いでくれる効果もあります。
複数の変数宣言を一行で行う
変数型が同じ場合、以下のように、複数の変数の宣言を一行で行う事が可能です。