描画したグラフィックスデータは、 表示画面やファイルに出力しなければ意味がありません。 ここでは、ファイル出力処理を扱います。
描画したグラフィックスデータは、画面に表示するだけでなく、 Graphics ライブラリのexportGraphics 関数を使用し、 BMP/PNG/JPEG 形式の画像ファイルに出力する事も可能です。
- 関数の形式 -引数は以下の通りです:
なお、JPEG 形式では、以下のように末尾に引数をもう一つ追加し、 画質をパーセンテージで指定する事が可能です。
- 関数の形式 -末尾に追加された引数 quality に、画質を 0.0(最低画質) 〜 1.0(最高画質) の範囲で指定します。この範囲を超えて、100.0 以下の値で指定する事も可能で、その場合はパーセント単位の値と解釈されます。
それでは実際にウィンドウを生成し、 グラフィックスデータを画面に表示してみましょう。 以下のようにプログラムを記述し、実行してみてください。
import Graphics;
import Graphics2D;
import GUI;
// グラフィックスデータの生成
int graphicsID = newGraphics( );
// レンダラーの生成
int rendererID = newGraphics2DRenderer( 800, 600, graphicsID );
// 画像ファイルを出力
exportGraphics( graphicsID, "Test.png", "PNG" );
Sample.vcssl
このプログラムを実行しても画面上は何も起こらないので、 起動したら数秒だけ待ってコンソールを閉じてください。 その後、プログラムのあるフォルダに「 Test.png 」という画像ファイルが生成されているので、 画像ビューアソフトなどで開いてください。 上のプログラムでは何も描画していないので、透明な画像が表示されるはずです。